その2
今回の抜取隊では、過去最高の6200本を記録
今回の抜取隊では、多くのイヌカキネガラシが確認されています。

4月初旬では、雑種とみられる個体は少数しか確認されていません。

例年の抜取隊は6月初旬ごろに行われることが多く、その時期には雑種の数も多く確認されています。

この傾向から判断すると、イヌカキネガラシなどの帰化雑草とセイヨウナタネとの交雑は、本国カナダではなく、国道23号線で起こっている可能性が高いと思われます。

北玉垣町北付近(A班)

イヌカキネガラシ(南玉垣町)

F班では569本を抜取り

簡易検査前の仕分け

白子コミュニティセンターで簡易検査。B班では830本抜取り
C班は400本抜取り。内12本を検査。9本がGM陽性
A班では480本抜取り
試験紙の上の赤い線が、検査が完結したことを示す基準線。下の線が現れるとGM陽性(紫:バスタ耐性、青:ラウンドアップ耐性)
A班では10本を検査。5本がGM陽性
白子コミュニティセンターでの暫定集計
河田昌東さんのミニ講義
「広がる遺伝子汚染とその課題」
過去最高6200本のセイヨウナタネ回収について
ナタネの最盛期に行った抜取隊は、第9回の2011/4/17(406本)、第11回の2012/5/20(1733本)でした。当時は、中部の会の抜取隊に先んじて、関連企業による抜取り駆除活動が国道23号線沿線の自生が目立つ区域を選んで行われていたため、その効果もあったものと思われます。

その後、昨年2015年5月の第17回以降、それぞれの駆除活動の成果を明確にするため、関連企業と中部の会の活動エリアを完全に分離しました。

なお、昨年第17回の抜取り数が3200本であったのに対し、今回の6200本という数字があまりに大きいことから、依然として継続的なナタネ種子のこぼれ落ちを疑わざるを得ません。そのため、中部の会では、現在、関連企業に対し、輸送トラックのさらなる改善を要求しています。

別の経路からの汚染も・・・
前のページでも述べましたが、関連企業とは別に、名古屋方面からのナタネ輸送が行われており、その影響も加味する必要があるかもしれません。この不明な輸送についても今後解明する必要があります。
中勢バイパスでもセイヨウナタネの自生確認・・・
現在問題になっているルート以外の、松坂市の中勢バイパスでも、セイヨウナタネの自生が確認されています。
法面、雑草抑制シートの隙間に
(中勢バイパス、津市神戸町)

中部の会の調査では、新屋庄町IC〜伊勢道津IC東の西郊中学校付近までの間のみの確認にとどまっています。

今後、新屋庄町IC以南についても確認の必要があります。

中勢バイパスは、自動車専用道路のため、歩道と自動車を停止する路側帯もありません。今のところ、GMナタネは確認されていないものの、この道路ではナタネの抜取駆除がしにくいため、今後大きな問題となりそうです。

多くの問題を抱える抜取隊ですが、今後もみなさまのご協力をお願いします。
まだ数は多くないものの、自生が目立つ(中勢バイパス岩田川付近)



当日の動画