その2
2011/4/17

今回の抜取隊での留意点:
各班、起点より往復し、道路の東、西側と中央分離帯の抜取り作業を行なう
セイヨウナタネのほかに、アブラナ科の雑草、交雑の可能性のあるものも抜取り、調査の対象とする。
今回の抜取隊でのデータをより厳正なものとするため、関連企業様に今回日程以前に抜取り作業を実施しないよう要請。

左図のとおり、白子駅以北、寺家6→千里団地入口(鈴鹿市)、朝陽中学校前→万町(津市)、雲出大橋以南(松阪市)は抜取り未実施。

詳しくは表をクリック
3/27の下見調査ではまだ寒さが厳しく、その前日には雪も降ったほど。確認できたアブラナ科植物の個体数も多いとはいえない状況でした。

その後一気に春めいたこともあり、4/17の抜取隊ではセイヨウナタネをはじめ多くのアブラナ科の植物の開花が見られました。

今回の抜取隊では、人員、時間ともに限られたため、作業が完結できなかった班もありました。したがって、実際のアブラナ科植物の数も、左の表の採取株数を大幅に上回るものと思われます。

また今回作業を行なえなかったA班白子駅より北方の国道23号でも、多数のセイヨウナタネやその他のアブラナ科雑草が確認されました。
昨年6月に確認されたアブラナ科雑草との交雑種と思われる個体については、今回の抜取り範囲では確認できませんでしたが、今回の抜取り範囲以北のR23号沿いで複数確認されました。いずれも中央分離帯。

今回の抜取隊で抜取られたアブラナ科植物は637本。うちセイヨウナタネは406本でした。

セイヨウナタネの陽性率は除草剤ラウンドアップ耐性(RR)が33.7%、バスタ耐性(LL)が38.9%でした。両方を合わせた陽性率は71.6%(両方に耐性の個体が1株)でした。

なお、今回の調査では、セイヨウナタネ以外ではGM陽性はありませんでした。

交雑雑草について
今年の春の訪れが例年より若干遅れていることもあり、今後6月下旬から梅雨明けまでは引き続き調査を行なう必要があるものと思われます。
それぞれイヌガラシと思われる固体。H班(左)、I班(右)で確認
クリックで拡大
B班で確認。通常のセイヨウナタネとは葉の形状がちがうように思われる