三重県は全国でもいちばんの菜花の産地です。その品種としては三重県独自の在来ナタネがあり、種子の採取には特に注意が払われてきました。しかしながら、県内でこのような遺伝子汚染が顕在する中、その管理を県外に移さなければならないという状況です。
三重県におけるこのような事例は、名古屋MOP5で採択された補足議定書の『責任と修復』にあたります。遺伝子特許を所有するモンサント社、バイエルクロップサイエンス社やその輸出国であるアメリカ、さらにはその輸入を許可している日本国についてもその責任の所在があるわけです。
現在『修復』作業には関連の企業と民間団体のみがあたっています。そこには本来責任を問われなければならない機関による参加がありません。
今後の対応が望まれます。 | |
今後の活動の課題として、とくにアブラナ科植物の判別に詳しい方の参加が望まれます。
また今後の方向性としては、国道23号沿線から離れた場所への交雑を含む拡散の可能性をも考慮に入れる必要があります(河川の河口付近での『ハマダイコン』などの雑草との交雑など)。
民間レベルでの対応が困難な今後の現実もあり、行政機関からの協力も望まれるところです。
みなさまのご協力をお願いします。
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