2017/3/26 名古屋港で採取された、ダイコンとの雑種とみられる個体
@ 2017年3月26日
 名古屋港で採取
 (ダイコンとの雑種?)
当日の簡易検査では
RR+、LL−を確認
これを保護して栽培
A 2017年4月1日
 花芽が着き始める
B 2017年4月18日
4本の枝のうち:
●左の2本には黄色い花
(枝の葉は簡易検査でRR+)
●右2本は白みがかった黄色の花
(枝の葉は簡易検査でRR−)
●このどちらも、
 PCR検査ではRR+と判明。
 従って、黄色い花の枝はRR遺伝子が発現しているが、白い花の枝ではRR遺伝子はあるが発現しない、所謂、隠れGM状態だと判断される。

雑種PCR検査結果
●農民連食品分析センターによるコメント:
試験概要
試料「ダイコンとの雑種?」は、河田先生が、現地で行った簡易試験では、4本立ち上がっている茎のうち、黄色い花を付けている茎から採取した葉は、ラウンドアップ耐性判定に陽性、白黄色の花を付けている茎から採取した葉は陰性を示した個体とされていた。
以上の、特徴が確認されている試料について、イムノクロマト法によりCP4 EPSPSを検出する簡易試験、およびPCR法による確認試験を実施した。

PCR法では、内在遺伝子確認用としてルビスコ配列を、遺伝子組換え配列の検出および確認用として、bar/pat, CP4 EPSPS, LL系ナタネ確認用、RR系ナタネ確認用の5プライマーを使用した。


ダイコンとの雑種?について、簡易試験の結果は、河田先生の簡易試験と同じ結果で、黄色い花を付ける茎側はラウンドアップレディナタネ、白黄色の花を付ける茎側は陰性の結果となった。

PCR法の結果は、簡易試験と違い、黄色い花を付ける茎側はラウンドアップレディナタネ、白黄色の花を付ける茎側は陽性の結果となった。

外観確認でも、一つの株と考えられる個体であり、その個体から色の異なる花が咲いていることにも驚きだが、簡易試験、PCR試験の結果も異なることは大変興味深い