『ゆすりの手紙』(通称)
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モンサント社は、ラウンドアップ耐性(RR)カノーラの栽培契約をしていない農家に対して、私設の捜査官(モンサントポリス)を送り込み、ほ場から勝手にサンプルを採取。さらにそれがむつかしい場合には、ヘリコプターや小型飛行機からほ場の一部にラウンドアップを散布。その部分が枯れれば、その農家ではRRカノーラを栽培していないことになり、枯れなければライセンス契約なしに不正に栽培していることが判断されます。
その結果、モンサント社は脅迫まがいの通称『ゆすりの手紙』を、その農家に対して送りつける。示談金を払わない場合、モンサントに有利な裁判に持込まれるため、ほとんどの農家はそれに応じてしまう。
この手紙は、直接シュマイザー氏から許しを受け、その一例をここに掲載しています。 |
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写真 No.1:2000年7月末、小麦畑に何者かにより、ラウンドアップと2,4-Dの混合除草剤が撒かれました。
写真右 No.2 はその拡大。枯れた小麦の間にGMキャノーラが自生しているのがわかる。 |
モンサント
食と健康と希望
モンサントカナダ株式会社
(レターヘッド)
書留郵便にて
98/11/12
エドワード・ツェリンスキー殿 | |
すでにご承知のとおり98/7/22、モンサントはロビンソン調査所を伴い、貴殿が不法にも98年度、カナダ・モンサント社とのライセンスなしにラウンドアップ耐性カノーラを栽培したか否かを明らかにするための調査を実施いたしました。98年の私どものライセンス同意書の書式を添付いたしますので、ご参照ください。
私どもでは調査を終え、南東28−30−2、北東28−30−2、そして南東19−30−2で確定される約250エーカーのほ場で、モンサント社の特許権を侵害したラウンドアップ耐性カノーラの栽培が行われたことを確信するに足る証拠を得ております。
ライセンスなしでのラウンドアップ耐性カノーラの栽培は、モンサント社の特許権を著しく侵害するものであります。
いかなる手段を踏むかという事に関して、そしてこの結果を適時に、また経済的に解決するため、最終的なる判断を下す前に、私どもでは法的手続きに訴えることを差し控えるため、以下のような条件を用意いたしております。
1 |
貴殿がモンサント社に以下の金額を速やかに支払うこと:
250エーカー × 115ドル(エーカー当り)=$28,750 |
2 | この文書の日付より3年間、貴殿の所有地または借地と貯蔵物より、サンプルを採取する権利がモンサント社に在ることを認めること。 |
3 | この合意書の具体的条件、条項について、第三者に対して漏らさないことを認めること。 |
4 | モンサント社が『査察』とこの『合意書』に関わる事実と合意事項について、その独自の判断において公表する権限を認めること。 |
この申し出に対する承諾は、28750ドルの支払い保証小切手と、署名済みのこの文書の複写を1998年12月14日までにモンサント社に送付することにより、認められる。
敬具
モンサントカナダ株式会社
キース・マクミラン
法務部長
本日1998年・・月・・日に了解および合意しました。
署名・・・・・・・・・・
名前・・・・・・・・・・
訳:石川豊久 |
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