衣浦港(碧南)/名古屋港(北浜)の
飼料工場周辺調査
05/01/06



『遺伝子組み換え食品を考える中部の会』では、名古屋近郊、知多半島の二個所の穀物埠頭を調査しました。

この調査は食用油の原料以外に家畜用飼料の原料として大豆、トウモロコシについても、こぼれ落ちによるGMの拡散があるのではないかとの予測によるものです。

衣浦港食品工業団地名古屋港北浜埠頭
まず知多半島の東側、衣浦湾周辺に位置する衣浦港。その碧南市側に広がる食品工業団地には、ふたつの穀物埠頭(伊藤忠、東海グレーンセンター)があり、トウモロコシ、大豆、小麦などが陸揚げされています。その用途は食品としては小麦粉、コーンスターチの原料用、そして家畜の飼料用です。
主な関連会社は日清丸紅飼料、東海くみあい飼料、日本コーンスターチなど。今回はとくに家畜の飼料用に使われるコーンと大豆について調査しました。

さらに名古屋港内知多市北浜町にある穀物基地にも飼料関連の埠頭、工場があります。このうち、飼料関連の埠頭は東洋グレーンターミナルと全農サイロ。飼料工場は中部飼料、サングレイン、東海くみあい飼料。

以上の関連施設はいずれも大きな規模で建設されていて、その中の様子を見ることができません。そのため輸入穀物のこぼれ落ち自生を確認することはできませんでした。

ただし、埠頭外の道路脇ではコーンやナタネのこぼれ落ちが確認されました。今回それらのGM特性を検査した結果、衣浦港食品工業団地から幹線道路への途中(GHNT8:碧南・港本町立体交差北)で見つかった、トウモロコシの種子で害虫抵抗性(MON810:モンサント社製)遺伝子が確認されました。関連工場内での管理については確認はできませんでしたが、穀物を外部に輸送する際にはこぼれ落ちが起こっており、今後それを防止するための対策が必要です。


↑北浜町埠頭穀物基地

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