遺伝子操作食品を考える中部の会では、来る、3/31に行う第27回GМナタネ抜取隊に向けた下見調査を行いました。
今回、それに合わせて、懸案としていた、関連の製油会社とそのナタネ移送を受け持つ運輸会社のトラック駐車場間(約12q)の移動ルートと思われる道路の調査を行いました。
このルートについては、2019/6/19 にも視察しましたが、ナタネの開花時期を経過していたため、セイヨウナタネの自生を確認できませんでした。 |
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今回の調査の結果、大きな確率で、GМナタネの自生を確認しました。前回視察したルートを記録していなかったため、今回はあらためて、10トントラックが通行できると思われるルートを選んで調査しました。
参加人員7名のうち、抜取隊の下見調査に4名、トラック輸送ルートの調査に少人数の3名(うち1名は運転手)であたったため、かなり大雑把な調査となりました。
ナタネのサンプリングは、おもに畑作地帯から外れた沿道で行いました(畑で放置されたキャベツやブロッコリーなどが開花、あるいは結実、自生する場合もあるため)。
結果として、セイヨウナタネと思われる14本を採取しました。うち8検体に試験紙による簡易検査を行いました。
検査の結果は、8検体中7検体がGМ陽性(RR陽性:6、LL陽性1)でした。 |
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今回の調査から、このルートでは、たくさんのGМナタネが自生している可能性が高い。とくに、今回のルートは、長年、手つかずの状況が続いているため、トラックからこぼれ落ちたセイヨウナタネの種子が自生・世代交代を重ねていると思われます。
比較的道路幅の狭い県道沿いには、いたるところ農地が広がっています。そこで栽培されるアブラナ科の農作物との交雑の可能性もあり、今後、慎重に調査を行ってゆく必要があると思われます。 |
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嬉野新屋庄ランプの西(製油所の東) | 近鉄山田線の東 | 運輸会社の駐車場(松阪市伊勢寺町) | JAみえなかライスセンター |
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長野ライス付近 | 長野ライスのコイン精米機 | 長野ライスの北 | RR検出用試験紙の感度が極端に悪い |
■Neogen 社のラウンドアップ(RR)判定用試験紙について:
今回、RR判定に使用した、Neogen 社の試験紙は、感度が非常に悪く、正しい判定を示すまでに1時間以上かかってしまいました。 | |
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