ロシアによるウクライナ侵攻がなかなか終わらず、プーチンの今後にも様々な議論が始まった今、ロシア軍が占拠中のザポロジェ原発について危機が迫っている可能性があります。以下、最新のニュースから。
(1)ザポロジェ原発3号機と4号機の屋上に爆発物が設置された(ウクライナ原子力公社:6月1日)
(2)ウクライナの国防情報局長官が6月20日、「ロシアがザポロジェ原発の貯水池に地雷設置」と地元TVに語った(6月21日、ロイター通信)
(3)ウクライナ政府は6月29日からザポロジェ原発の事故に備えて大規模な対応訓練開始(6月30日ロイター通信)
(4)ウクライナ政府が「ロシアが原発施設に地雷を仕掛けている、と指摘。ウクライナ側が侵入すれば爆破させる狙いがある」と主張(7月3日NHK)
(5)ウクライナ国防省情報局「ザポロジェ原発からロシア軍が撤退開始、原発職員にも7月5日までに退避するように勧告」と発表(TV朝日、6月30日)
(6)ロシアが契約したザポロジェ原発職員に7月5日までの退避命令(7月4日10時11分)
(7)7月4日午前1時21分(ウクライナ現地時間)に主要外部電源が切断された。
(8)ウクライナのゼレンスキー大統領がビデオメッセージ(7月5日午前7時31分)
「ロシア軍がザポロジェ原発の電源設備に爆発物を設置した、という情報がある」(時事通信)
(9)ロシア国営電力企業ロスアトム関係者の情報として、「7月5日夜(現地時間)にウクライナがドローンを使ってザポロジェ原発を攻撃する、という情報がある」(AFP通信)
(10)ロシア国営電力企業ロスアトムの原発オペレーターの首席アドバイザー、レナート・カーチャは「ウクライナが7月5日夜に、精密誘導兵器カミカゼ・ドローンを使ってザポロジェ原発を攻撃する」また、カーチャは「ウクライナは放射性廃棄物を詰め込んだソヴィエト製ミサイル・トチュカで原発を攻撃する」とも言った(7月5日、Kiev Independent)
以上の情報をまとめると7月5日以降、ザポロジェ原発に何らかの危機的状況が発生する恐れがあります。
ロシアは自国の被曝を避けるため7月5日以降の風向きを考慮し、ザポロジェ原発を爆破する可能性があります。そうなればウクライナは戦争と原発事故対策で大変な状況になります。日本に放射能が来るとすればその2日以降で、要注意です。 |