セイヨウナタネの自生・分布状況
1年以上におよび抜取隊及び関連会社による駆除作業が行なわれていないため、自生の状況が懸念されるところですが、全体的には大きな拡大は見受けられませんでした。しかしながら、ナタネの輸送経路となっている国道23号での調査では、AからC各班で部分的な区間での比較的集中的な自生が目立ちました。確認された個体の草丈は30cm未満のものが多く、新たにこぼれ落ちた結果自生に及んでいるように感じられました。ただし、こぼれ落ちが全体的かつ継続的に起こっている状況とまでは言えないと思われます。
四日市港のエアーシャワーの効果
2018年、四日市港のナタネ積込み用ピットに設置された、輸送トラックのクリーンアップ用エアーシャワーのその後の効果が期待されるところです。関連企業の努力による、2年以上のエアーシャワー運用の結果、ナタネ自生の拡大はかなり抑制されているものと思われます。ただし、今回の調査でわかるように、まだ決して完璧な抑止にはなっているとは言い切れないというのが現状です。今後も、エアーシャワーによるクリーンアップが徹底されることを期待します。
心配された中勢バイパスでは、過去にこぼれ落ちたナタネの世代交代と思われる、比較的大きな個体の自生が見受けられる程度で、新たなこぼれ落ちによる自生は確認されませんでした。輸送トラックの中勢バイパス運行中止を敢行していただけた関連企業の努力に感謝します。
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四日市市なやプラザでの検査(A班) |
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C班の検査の一部 | C班 |
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