遺伝子組換え食品を考える中部の会では7/8、雑種ナタネについての自主調査を三重県鈴鹿市と津市の国道23号沿線で行ないました。

春の抜取隊は、セイヨウナタネの拡散を防ぐ目的もあることから、ナタネが結実に至る以前の、開花の段階を狙って実施しています。

そのため、雑種と思われるナタネも確実にその数を減らしてはいるものの、この時期に比較的多く確認されます。今回は、左の地図の『白子三』交差点、栗真中山町の横断歩道橋、『垂水』交差点付近での調査を行いました。

その結果、6本の雑種と思われるナタネをサンプリング。うち、試験紙による簡易検査で3本がラウンドアップ耐性(RR)、3本がバスタ耐性(LL)を示しました。GM確率は100%。

また、セイヨウナタネも14本サンプリング、うち8本が(RR)、2本が(LL)と判明。GM確率は71%。

当日の調査結果

『白子三』交差点

No.01Z(『白子三』付近)
経過観察のため栽培

No.01Z(雑種と思われる株)
花粉がある

No.04(同左付近)
雑種とセイヨウナタネが混生

No.04N(No.4のセイヨウナタネ)
花粉がある

No.04Z(No.04の雑種と思われる株)
花粉がある

No.06N(『白子三』付近)
経過観察のため栽培

No.07N(『白子三』付近)
経過観察のため栽培

No.10N(『白子三』付近)
経過観察のため栽培

No.12Z
葉の形状がセイヨウナタネとは異なり、野菜に似る

No.12Z 採取地点
『白子三』の南『寺家五』の手前100mの分離帯
検体No.12Z
雑種と思われる個体のうち、No.12Zについては、通常にみられる雑種とは葉の形状が異なっています。また、セイヨウナタネの特徴である、葉柄部分の葉の巻き込きこみもありません。

本来なら、経過を観察するため持帰って栽培を続けるところですが、サンプリングの際、根が切れてしまったためできませんでした。

経過観察のための栽培:
No.01Z 『白子三』すぐ南
No.06N   〃
No.07N   〃
No.10Z   〃
(検体No.に付加の『Z』は雑種、『N』はセイヨウナタネを示す)

『垂水』交差点南の歩道橋

No.18Z(左)・19N(右)(『垂水』の南)

No.21N(同左付近)