遺伝子組換え食品を考える中部の会では、東海市の北浜埠頭周辺から、西知多産業道路(国道247、155号)『神宝町』交差点を経て、県道55号線『竜宮町』までの区間を調査しました。

今回の調査では、5/31に行った17回GMナタネ抜取隊で用意できなかった、環境省との共同調査に供するGM陰性セイヨウナタネの検体を確保するという目的もあります。

天白川から『船見町』間は、すでに生活クラブ生協あいちさんが調査と抜取りを行っており、ナタネの自生は僅少のみ確認。

東海市の穀物基地北浜埠頭の関連企業周辺でも、除草作業が行き届いており、ナタネの自生は確認できませんでした。

名古屋方面への西知多産業道路は自動車専用のため、車を止めての調査は不可。多くのカラシナ、セイヨウナタネを確認しました。

『神宝町』から『土留木橋南』、天白川までの県道55号では、60本ほどのセイヨウナタネを抜取り。うち30本で簡易検査を行いました。この日は日曜日ということもあり、交通量が少なく、順調なサンプリングができました。

このナタネ輸送コースは北浜埠頭からのものと思われますが、『竜宮町』交差点から国道23号線を西進し、四日市まで追跡できるものの、その先は、四日市港から松阪市へのナタネ輸送ルートと交錯してしまい、残念ながら行方を知ることができません。

土留木橋南から新宝緑地方面をのぞむ

雑種を思わせる個体(『神宝町』の北)
今回の調査で気付く点は、名古屋高速4号東海線の完成後、高架下の県道55号線も整備されました。それに伴い、中央分離帯がコンクリートで被覆され、雑草などの自生が抑制されています。

しかしながら、東海市神宝町地内の県道55号では、分離帯の被覆処理がなされていないため、たくさんのセイヨウナタネが自生してしまう結果となっています。

西知多産業道路沿線でも、多くのセイヨウナタネが自生しているものと思われます。
なお、西知多産業道路沿線はカラシナが多く群生しており、セイヨウナタネとの交雑も懸念されます。したがって、この一帯については安全を確保したうえでの調査が必要と思われます。

今回検査した検体のうち、GM陰性の14検体を農民連食品分析センターに送付しました。再検査とPCR検査のうえ『隠れGM』の疑いの強いサンプルを環境省に送り、さらなる考察を進めます。これらの検体が真相の究明につながることを望みます。

環境省からの協力に対し、御礼を申し上げます。
今回、簡易検査で両GM陰性と判定した14検体は、農民連食品分析センターでのPCR検査でも同様の結果を得ました。したがって、今回環境省へは検体を送りませんでした。

調査結果。クリックで詳細

トップページへ