2013/11/10

遺伝子組換え食品を考える中部の会では、2013/11/10、第14回遺伝子組換えナタネ抜取隊を行いました。当日は45名の参加者の協力を得て、無事今回の作業を終えることが出来ました。

当初、10/6に抜取隊を予定していましたが、事前の下見調査でナタネの自生が少ないことが判明したため、今回の日程に延期させていただきました。

それでも、今回の抜取隊での駆除株数は157とかなりの減少傾向にあります。

この結果は関連会社様とGMナタネ抜取隊の駆除活動によるところも、もちろんありますが、とくに今夏の酷暑と少雨によるナタネの生育不良も、自生減少の一因と思われます。

みなさまのご協力に深く感謝します。どうもありがとうございました。

今回の抜取隊の作業区域は左の地図の赤線の部分です。中部の会では10/27に下見調査を行ったうえで、作業区域を選抜しました。限られた人数で抜取り作業を効率よく行うためです。
今回採取されたナタネの総数157株のうち、簡易検査を行ったのは52株。うち、雑種と見られるものが9株ありました(ハタザオガラシとの雑種と見られるものを含む)。

ハタザオガラシは(季節はずれのため)確認されませんでした。

なお、今回も隠れGM個体について、その検証を試行しています。
隠れGM個体の検証にあたっては、次のようなプロセスが必要です
隠れGMの検証用検体は根ごと採取できた個体とする
検証用検体の簡易検査は再度行い、判定には厳正を期する(検査を行う農民連食品分析センターでも簡易検査を行った上でPCR検査を行う)
PCR検査の隠れGM判定の結果を待つ間、検証用検体はポットなどで栽培しておく
PCR検査で隠れGMと判定された場合、RR陽性ならばラウンドアップ除草剤を施用し、枯死するか否かを確認



以上のような条件を満たすナタネを、とくに農民連食品分析センターにPCR検査を依頼しました。その検査結果は以下のとおり。
検体No.
植物名
中部の会
再チェック
農民連
再チェック
PCR
結 果
備 考
A-2
セイヨウナタネ
両陰性
両陰性
両陰性

B-2

C3-1
セイヨウナタネ

D-4

E-27

F-3

G-3
ほぼ−
RR+
隠れGMほぼ確定
I-8
うっすらRR+
RR+
擬陽性
I-10
両陰性
RR+
隠れGM
J-5
両陰性


第14回GMナタネ抜取隊の模様です。
画像をクリック

動画情報


以上のとおり『隠れGM』が確定したのはI−10、G−3はほぼ確定、I−8は擬陽性という結果となりました。これら3検体については、ラウンドアップ除草剤を施用し、枯死するか否かを確認します。

以上の結果から推測される点については、第13回抜取隊のページを参照してください。

セイヨウナタネの幼生
これはセイヨウナタネ
歩道の脇で
ハタザオガラシとの雑種?(C1-1)
野菜との雑種? (H-6)

多くの問題を抱えながら、GMナタネ抜取隊の活動は14回を重ねてきました。今後も一歩ずつ解決へと進めてゆきたいと考えています。

これからも、みなさまのご理解とご協力をお願いします。