名古屋港潮見埠頭の自主調査
2013/02/09
02/23

依然としてセイヨウナタネが・・
名古屋港潮見埠頭での自主調査は、昨年3月以来、約1年ぶりとなります。

潮見埠頭には製油工場がありますが、ここでは輸入されたナタネを専用のバースから保管サイロに移入します。さらに搾油工場へは、ベルトコンベアーで移送されるため、こぼれ落ちによるセイヨウナタネの自生は起こらないというのがメーカーの見解です。

しかしながら今回の調査でも明らかなように、工場とは離れた道路沿いに自生が確認されています。状況から判断して、セイヨウナタネの自生頻度は高いものではありませんが、何らかの理由でナタネの陸路移送が行われていることが伺われ、その移送先とその行程で自生によるGM汚染が懸念されます。

今回の調査では、伊勢湾岸道高架下の群生と、中電名古屋火力付近で計10本のセイヨウナタネを確認。試験紙による検査の結果、3検体が除草剤ラウンドアップ耐性(RR)セイヨウナタネであることが判明しました。
西知多産業道路→東海JCT→県道55号→竜宮IC
また、2/23、中部の会会員による知多市北浜埠頭から、西知多産業道路を経由、船見町交差点を経て、国道23号線竜宮ICまでの幹線道路の観察で、以下のような状況がうかがえました。

特に、東海JCT下や新宝町あたりの県道55号線路側、その真上を走る名古屋高速4号東海線橋脚脇に多数のナタネを確認。そのまま船見町交差点、竜宮ICまでにこぼれ落ちと見られるセイヨウナタネの自生が続いていました。

ただし、この間、自動車の往来が激しく、さらに歩道が完備されていないため、徐行、停車もままなりません。

市民レベルでは、危険を伴う調査・駆除活動は、この区間では非常に困難です。行政機関による対策が望まれます。

2/9、名古屋港潮見埠頭で採取されたセイヨウナタネの検査結果
2/23、西地他産業道路から竜宮ICまでについては観察のみ
:表中、道路の『中』は中央分離帯、『西』は西側路側を示す

伊勢湾岸道下、西側路肩より南をのぞむ
この先は行き止まりであることから、埠頭外部へのセイヨウナタネの移送が伺えます。

サイロの清掃などで発生する産業廃棄物の移送によるナタネ種子のこぼれ落ちも考えられます。メーカーよりの情報がないため、原因については不明。

また、地図に赤線で示した経路のセイヨウナタネ自生についても、原因・行方ともに不明。

東海市北浜埠頭からはじまる赤線の輸送経路は、さらに国道23号線を四日市以西に及ぶとみられる