セイヨウナタネ、ハタザオガラシ、そして交雑種?

これはセイヨウナタネ
セイヨウナタネ
帰化植物
アブラナ科アブラナ属の二年生植物。但し越年する例は少ないといわれる。中部の会の調査では二年以上越年したものも確認している。

食用油用として改良された品種にキャノーラがあり、こぼれ落ちによる自生の問題となっているのはこの品種。

葉柄がなく、葉の根元が茎を抱きこむ。葉の表面はキャベツのように白っぽく、細かい毛羽に覆われている。

花は大きいが、在来のものより数量が少ない。

景観用には在来種が用いられる

ハタザオガラシ
ハタザオガラシ
アブラナ科カキネガラシ属 中央アジアからヨーロッパにかけて原産。帰化植物。日本各地で見られる。

花期は5〜7月

所見:
花はセイヨウナタネと比べるとかなり小さい。萼片(がくへん=花びらを支える部分)に毛羽がない。

鞘は旗竿のように細長く、極細の種子を稔らせる。

交雑種と思われる個体(すぐ近くにセイヨウナタネの幼生が・・・)
交雑種?

所見:
花はセイヨウナタネとハタザオガラシの中間の大きさ。萼片に毛羽がない。

鞘は付けるが短小、ほとんどが不稔。

枝が多く、直立的に上に伸びる。

茎はかなり硬い

春から梅雨ごろに姿を見せるが、梅雨明けには枯れてしまう(夏以降に生体を見ることはない)。