豊川市国道1号線長沢町『音羽蒲郡IC』〜白鳥町西古瀬橋まで
11/05/04


『赤坂町丁田』の西、赤坂小学校の前の中央分離帯

左の場所で採取したセイヨウナタネ
遺伝子組み換え食品を考える中部の会は5/4、豊川市の国道1号線長沢町『音羽蒲郡IC』〜白鳥町西古瀬橋までの6.5km区間のセイヨウナタネ自生調査と抜取り駆除を行ないました。

2008年春に自生を確認して以来2年間、調査と駆除を行なってきましたが、今回もセイヨウナタネを確認しました。この間、この区域でのセイヨウナタネの陸送は行なわれていないものと思われます。したがって今回確認されたセイヨウナタネはいずれも世代交代の結果による自生と思われます。

今回までの状況を踏まえると、その根絶の難しさを痛感します。
白鳥町西古瀬橋付近の河岸堤防では、在来ナタネ、カラシナ、作物の野生化したものなどのアブラナ科植物が混在して自生しています。よく観察すると、それぞれの区別がむつかしいものもあり、交雑がおこっている可能性を感じます。

今春の傾向として、例年より花の開花が多くないようです。これは昨年夏の酷暑と、今冬の厳しい寒さに影響しているものと思われます。

そのような状況下でも、セイヨウナタネは条件さえ整えば、このように一気に隆盛を極める結果となります。その生命力に感服してしまいます。


検体番号13〜22のナタネ。擬陽性が2検体あったものの、他の10検体が陰性反応を示した。除草剤が常用されている場所

国道1号線西古瀬橋より北方の西古瀬川堤防を望む。この一帯では複数のアブラナ科植物が多数混在している

除草剤使用の空き地に自生する検体番号25のセイヨウナタネ(きわめて疑わしい擬陽性と判定)。農民連にDNA鑑定依頼

当日抜取りしたナタネ
いずれも種子の詰まった鞘をたわわに付けていた