の ご 案 内

日 時:2011/4/17(日)(少雨決行)
場 所:三重県の国道23号線
荒天の場合は4/24(日)に延期

遺伝子組み換え食品を考える中部の会では、今回で9回目となる遺伝子組み換えナタネ抜取隊を行ないます。

中部の会では2004年より、四日市港から松阪市までの国道23号線の約40kmの区間のGMナタネ自生調査を行なってきました。これはおなじ年、農水省より、茨城県鹿島港周辺でGMナタネの自生を確認した旨の発表を受けてのものでした。

近隣の名古屋、四日市両港でもナタネの輸入が行なわれていることから、その年の7月、初めての調査を行ないました。その結果、梅雨明けの猛暑にもかかわらず、開花した多くのGMセイヨウナタネを確認しました。以来、中部の会では自主調査を重ねてきました。
調査から駆除へ
しかしながら06年7月頃より、国道23号沿線のセイヨウナタネの自生が勢力を大きく拡大する兆しを確認したことから、それまでの調査に加えて抜き取り駆除を活動に加えました。

そして、その年の秋より『GMナタネ抜取隊』を開始しました。この活動に合わせ、関連の企業による駆除活動も行なわれるようになりました。

9回目を数える今回の抜取隊にいたるまで、5年以上にわたり駆除活動が続けられてきましたが、大きな効果が見られたとはいい難いというのが現状です。

交雑種を確認
そんな状況の中、新たな問題として浮上してきたのが作物や他の雑草との交雑種の発見です(現在国内では、交雑を疑われる個体の片親をセイヨウナタネ以外のアブラナ科植物と特定できる検査機関がありません)。事態は深刻なな方向へ進みつつあります。
自主調査をはじめて7年目、また『抜取隊』を初めて6年目となる今年2011年、この状況が続けば、今後も『調査』と『抜取隊』を継続してゆかざるを得ません。行政や関連機関へのアプローチをしつつ、その協力または抜本的な方策の施行が行なわれることを望みます。

なぜ『GMナタネ抜取隊』
TPPにより国際的な貿易関税が撤廃されるかもしれない。また食料自給率が40%という現実は、日本の食文化、そして農業が、まさに危機的な状況にあることの証です。

食の安全とは、生物多様性とは一体どういうことなのでしょう。地産池消、身土不二という言葉があります。これは地元(日本)でできた農作物や水産物を食べることで健康が保たれるという意味です。

輸入の『食』に頼ることでトレーサビリティは容易に崩壊します。そして今日本各地ではGMナタネの自生の問題も起こっています。
この運動で訴えたいこと
私たち遺伝子組み換え食品を考える中部の会は『食』と『農』にかかわる団体や個人によるNGO団体です。それぞれの立場はさまざまですが、健康で明るい未来を、私たちの子孫に残してゆきたいという願いからこの会に参加しています。

国道沿いのセイヨウナタネを抜き取り、駆除することは『食』と『農』を守りたいという意志の現れなのです。

『GMナタネ抜取隊』への参加はささやかかもしれませんが、そのような大きな意義があるのだということを明記します。

みなさまのご協力をお願いします。