09/11/15

遺伝子組み換え食品を考える中部の会は09年11月15日、三重県鈴鹿市鈴鹿大橋南詰めから津市栗真中山町までの国道23号線(約27km)の第6回GMナタネ抜取隊をおこないました。
前回6月7日の抜取隊では84名の一般参加を得、かなり徹底した駆除をおこなうことができました。今回の抜取隊は、それに先立っての10/31、11/7の下見調査でかなりの効果が確認されたため、少人数の38名の協力で実施しました。

あらためてここにみなさまのご協力に深く感謝します。

全体的には開花ナタネや目立って大きな株こそ大幅に減少したものの、中央分離帯にはすでに先の抜取隊で抜き取られた親株の子孫らしき実生の群生や、開花結実にはまだ程遠い株などが多く確認され駆除されました。

結果として駆除された株数は1238本と、数では前回第5回抜取隊での1129本を上回る結果となりました。
また10/31には津市千里町の空地で交雑種と思われる株も見つかっており、さらにPCRなどの遺伝子検査によらなければ判断のつかないGMナタネの存在が明らかになっています。今回の『抜取隊』でも検体の保存はできませんでしたが、D班(鈴鹿市林崎町)とH班(白子町)でも交雑を疑わせる株が確認されました。

GMナタネが日本に輸入されるようになってすでに10年以上が経過しています。そしてGMセイヨウナタネの自生拡散については余談を許さない状況となってきている点をここに銘記しておきたいと考えます。

詳しい検査結果についてはこちらをクリック
かつて農水省の見解では、同じアブラナ科の植物とはいえ、作物や在来種と容易に交雑し、拡散する心配はないとされていました。しかしながら、わたくしたち遺伝子組み換え食品を考える中部の会の今日までの調査・駆除活動から得られているデータから判断すると、そのまま放置しておくことが将来取り返しのつかない状況へとつながる可能性が強いと判断せざるを得ません。

現在、全国のセイヨウナタネが減少傾向にあるという国側の見解があるとするならば、それはセイヨウナタネの日本の風土での自然な傾向などではなく、我々市民の『抜取隊』という苦心の結果によるものなのだとここに銘記しておきたい。

まだしばらくは続けなくてはならない『抜取隊』に対し、市民のみなさまのご理解とご協力を切にお願いします。