遺伝子組み換えナタネ抜取隊
遺伝子組み換え食品を考える中部の会では三重県松坂市の製油会社の協力を得、三重県四日市港から松坂市嬉野町に至る国道23号沿線のセイヨウナタネを駆除するための『GMナタネ抜取隊』と称したキャンペーンを展開する予定です。これは2004年夏の農水省によるナタネ輸入港周辺でのGMナタネの自生調査報告を受けての中部の会による十数回の自主調査から得られたひとつの選択肢でもあります。
とりわけ国道23号においては、市街地を外れた農業地帯でセイヨウナタネの拡散が懸念されます。2006年7月の自主調査では、今まではセイヨウナタネが『点』で確認されていたのに対し、23号線に沿って『線』の状態で自生しているのが確認されています。しかも各個体が結実し、世代交代している状況が見て取れます。この事実はいずれ現在の『線』から『面』へのセイヨウナタネの拡散が進む可能性を示しています。また、近縁のアブラナ科のカラシナや身近な農作物へのGM遺伝子の伝播という不安も拭い去れません。 | |
周知のように、三重県は『菜花』の生産日本一です。また農作物の生育には適した温暖な気候ということもあり、セイヨウナタネの拡散とさらには農作物への悪影響という可能性も否めません。
以上から、国道23号沿線でのセイヨウナタネの自生は根本的に解消する必要性があると確信します。そのためのステップとして、『GMナタネ抜取隊』の実施。そしてさらに以後の定期的な活動へと進めてゆく予定です。
R23は交通量多く危険
周知のように、国道23号線は交通量が非常に多く、作業には危険が伴います。とくに中央分離帯での撤去作業は『GMナタネ抜取隊』では大きな無理があるといわざるをえません。
現在、国土交通省道路管理事務所による除草が行なわれていますが、限られた予算の中、とくに手間のかかる中央分離帯の全面除草は晩秋の1回に限られています。 |