四日市港よりR23松坂市雲出川南までの
2006/10/09

GMナタネ自生追跡調査
『遺伝子組み換えナタネ抜取隊』行動に向けて
遺伝子組み換え食品を考える中部の会では10/9、四日市港から国道23号線沿線・松坂市雲出川南までに自生するセイヨウナタネの追跡調査を行ないました。

先回7月の調査結果から、これ以上のGMナタネの拡散を防ぐための組織的な撤去活動の必要性を痛感しました。

そのため『遺伝子組み換えナタネ抜取隊』を結成することになりました。今回の調査はそのための下見もかねて行ないました。

今回の調査から、セイヨウナタネの抜取作業の重点をとくに自生の頻度の高い次の区間に置くことにしました。

@国道164号四日市港より国道23号西末広町信号まで
A国道23号鈴鹿大橋南詰めより栗真中山町信号まで
@Aの区間以外では、除草の行届いた市街地であったり、道路が高架式などの理由でセイヨウナタネの自生が少ないため、『GMナタネ抜取隊』の第1回目の作業区域からは外しています。

遺伝子組み換えナタネ抜取隊
遺伝子組み換え食品を考える中部の会では三重県松坂市の製油会社の協力を得、三重県四日市港から松坂市嬉野町に至る国道23号沿線のセイヨウナタネを駆除するための『GMナタネ抜取隊』と称したキャンペーンを展開する予定です。これは2004年夏の農水省によるナタネ輸入港周辺でのGMナタネの自生調査報告を受けての中部の会による十数回の自主調査から得られたひとつの選択肢でもあります。

とりわけ国道23号においては、市街地を外れた農業地帯でセイヨウナタネの拡散が懸念されます。2006年7月の自主調査では、今まではセイヨウナタネが『点』で確認されていたのに対し、23号線に沿って『線』の状態で自生しているのが確認されています。しかも各個体が結実し、世代交代している状況が見て取れます。この事実はいずれ現在の『線』から『面』へのセイヨウナタネの拡散が進む可能性を示しています。また、近縁のアブラナ科のカラシナや身近な農作物へのGM遺伝子の伝播という不安も拭い去れません。

周知のように、三重県は『菜花』の生産日本一です。また農作物の生育には適した温暖な気候ということもあり、セイヨウナタネの拡散とさらには農作物への悪影響という可能性も否めません。

以上から、国道23号沿線でのセイヨウナタネの自生は根本的に解消する必要性があると確信します。そのためのステップとして、『GMナタネ抜取隊』の実施。そしてさらに以後の定期的な活動へと進めてゆく予定です。

R23は交通量多く危険
周知のように、国道23号線は交通量が非常に多く、作業には危険が伴います。とくに中央分離帯での撤去作業は『GMナタネ抜取隊』では大きな無理があるといわざるをえません。

現在、国土交通省道路管理事務所による除草が行なわれていますが、限られた予算の中、とくに手間のかかる中央分離帯の全面除草は晩秋の1回に限られています。


またGMナタネは『特定外来生物』の指定を受けているわけでもないため、駆除すべき対象でもありません。しかしながらそれに指定されてしまってからでは手遅れともなりかねません。生物の自然界での拡散は、それを未然に防いでこそ意義があるのではないでしょうか。

関係機関での的確な判断をのぞむところです。
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