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輸送途中でのナタネのこぼれ落ちには、積込みの不備、過積載、急ブレーキなどなど、いろいろな要因が考えられます。その確立を限りなくゼロに近づけるためには、トラックの構造の見直しだけではだめで、乗務員の意識を喚起する必要もある(しかも継続的に)。あらゆる防止策がそれらのもとで行なわれてはじめて達成されるわけです。不可能に近いものかもしれませんが、それ以外に方法はないものと思われます。 たとえば、トラック一台が100粒のナタネを落としたとします。一日に40便の輸送ではなんと4000粒、一年に250日の運行業務があるとすれば、なんと100万粒のこぼれ落ちとなってしまいます。 巨大な製油メーカーが港の埠頭内に製油工場を建設できるのに対し、中小の製油メーカーでは経済的な理由などで港から遠く離れたところへの移送のために、こぼれ落ちのリスクと、輸送コストを強いられてしまうわけです。GMナタネの輸送をやめることができない限り、こぼれ落ちリスクを限りなく低いものにしてゆくための努力をする義務を課せられてしまうわけです。 GMナタネの拡散を完全に防ぐ方法は実はひとつだけあります。それはGMナタネの使用をやめることです。これには原料や分別流通のためのコスト、原料の安定供給などの問題などがあり、困難な点もあるかと思いますがぜひ実現していただきたいと思います。またGMナタネの使用を減らし、非GMを導入しての商品開発を進めることも、GMナタネの自生・拡散を減らす手立てになるのではないでしょうか。 環境について考える場合、『完璧』ができないからといってあきらめるのでなく、少しづつでもその負荷を減らす努力をしてこそ、完璧に近づけるはずです。 なお中部の会では以上の会見を踏まえ、あらためて製油会社、荷役会社に対して要望書を提出させていただく予定です。 関連の製油会社ならびに荷役会社の今回の協力に対し、厚くお礼を申し上げます。
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